ニューハーバーの奴らは皆、この広大な四つ丘の荒野のギャングたちにおびえながら暮らしている。
正確には軟禁されて強制労働をさせられているのだ。
リフトを使えば安全なデビルズクロッシングにみなをすぐにワープできるだろう。
しかし、ギャングも当然そのへんのことは考えている。
身内を人質にとられながら、監視され、強制労働を甘んじているのだ。
「それでは私はどうすればいい?」
その答えは、従順に飼いならされた奴隷の発想に思えた。
ただ従っていれば命まではとられない。
だから、みつぎ物のノルマの手伝いをしてほしいというのだ。
人間の思考は、言語によって制限を受けると聞いた。
そして、彼らは、暴力という監獄により、より多くの思考の自由を奪われているのだ。
私だって戦う力がなければ、そのように偽りの正しさを受け入れるだろう。
このギャングの監視者は一瞬でやれそうだ。
しかし、ここは四つ丘。四方の高いところから複数の監視があり、こいつをやったところで、一瞬の解放感の後には、多くのギャングが押し寄せて何百倍もの辛酸をなめることになるだろう。
辛酸をなめる間もなくやられる人たちも出てくるだろう。
「サイラス、勘違いするな。お前に従っている弱虫はいない。組織から身内を守るために戦っているのがここの奴隷たちだ」
そう、心の中で思いながら、奴を一瞬にらみ、私はギャングのボスがいる鉱山の洞窟に向かうことを決意した。
サイラスに、スクラップを1つでもみつぐ気にはなれない。
例えみついだとしても、次のオーダーが増えるだけだろう。
スクラップをくれてやるとしたら、やつの顎をくだいたあとの頭蓋骨の中だ。
空っぽそうだからスクラップもたくさん入るだろう。
ギャングのボスの討伐
そいつらの楽しみの一つなのかはわからないが、弱いものを円形闘技場でいたぶっていた。
強かったが、なんとか円形闘技場の二人組を倒した。
近くには、あと少しで闘技場の二人におもちゃにされることになる者がとらわれていた。
言い分なんて、嘘か本当かわからない。ならば、私が面白いと思う方を選ぼう。
囚われていたものも元ギャングのようだが、ボスが怪しいクリスタルを仲間に埋め込むところを見て逃亡しようとしたところを捕らえられたらしい。
ギャングのボス、クロンリーのベッドの後ろに秘密の通路があるらしい。
結局、ベッドの後ろの通路はわからなかったが、そんな小細工をしなくても私は勝ったことを先に伝えておこう。
ギャングたちの集落を破壊しながらボス、クロンリーのいる鉱山洞窟を目指す。
途中、武器を作るための設備などは破壊していった。運べるものならば仲間の方に持っていっても良かったが、大きすぎる。
いくつかのギャングの集落をつぶしていると、近くにクロンリーがいることがわかった。
たまに強い奴もでてきたが、ニューハーバーの人たちに応えるために、粘り強く進んだ。
怪しいクリスタルの光に囲まれた部屋にクロンリーはいた。
当然クロンリーのいる部屋にもクリスタルはあったが、奴は高をくくったかのように、私がそれらを破壊することを看過していた。
クロンリーは何かにとりつかれているかのような表情で、なめたことをいっている。
昔はお前がここのナンバー1だったかもしれないが、今は私がナンバー1だ。
一応、事情を聴いたり交渉をしたが、奴は力に魅了され、放置しておけばこの先も多くの人が不幸になるだけだろう。
クロンリー、お前の時代はもう終わった。
数えきれない罪とともにこの世から消えろ。
クロンリーは仲間を呼ぶだけではなく、怪しいクリスタルを作りだす。
このクリスタルは Act1 の地下実験場にもたくさんあった。
クリスタルを優先的にたたきながら、雑魚をけし、少しずつクロンリーの力を削っていく。
そして、クロンリーは自身が呼び出した手下より早く散った。
残党を倒し、デビルズクロッシングの依頼人にそれをつげた。
そして、気がかりなニューハーバーに急ぐ。
彼らは無事でいてくれた。サイラスは、クロンリーが倒されたことを知るやすぐに逃走したらしい。
うさばらしに街のやつらを皆殺しにしないかと心配だったが、そこまでネジは外れていなかった。そこだけはサイラスに感謝した。
四つ丘のギャングたちに支配されていた人たちも、今日は安心して夜を過ごせることだろう。
しかし、きっとその安心な日々も、別の誰かによって奪われるのだろう。
悪党の頭がすげかわるまでのほんの束の間の平和を楽しんでほしい。
つづく
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