スキップしてメイン コンテンツに移動

投稿

9月, 2023の投稿を表示しています

ノッキンオン・ロックドドア#6 10円玉殺人事件 ミステリー感想

 予告を見たときからこれは純粋推理のミステリーだと期待していた。 その期待は当たった。 念のために検索したら、純粋推理という言葉が正しいのかわからなくなった。 僕がこれぞ傑作と感じた純粋推理は「麦酒の家の冒険」だ。 大学生たちが緊急避難?で立ち入った館にはベッドと冷蔵庫。冷蔵庫の中にはビールだけがびっしり冷えている。そこから推理に推理を重ねて、真相を探るものだったはず。 小学生のころに図書館で借りて読んだ、海外ミステリー(もちろん日本語訳)の刑事の息子が家で事件の話を聞いて解決するのも似ていると思う。 要するに安楽椅子探偵かつヒントが少なく、後出しのヒント(結論を最終推理の後に裏付ける報告は除く)がないものが僕の中での純粋推理なのかもしれない。 とにかく、素晴らしいと思った。場面が変わらないのに飽きないのは、その推理の展開とキャラクターによるものだと思う。 今回、それをドラマで見られると思いわくわくしていた。 あいにく、すぐには見られなかったが、今日こうして見て、少し物足りなさを感じつつも楽しい23分を過ごせた。 「10円玉があと5枚は必要だ」 すれ違ったサラリーマン風の男の携帯で話すその言葉から、推理に推理を重ねた、探偵事務所で繰り広げられる純粋推理だった。 すばらしい。キャラクターもみな魅力的でそれぞれの持ち味を出していて良い。 これは麦酒の家の冒険のキャラクターにも言えることだ。 純粋推理は、場面が変わらない分、キャラクターで飽きさせないことも大事だと思う。 ドラマなので推理の部分も映像化していて、いつものメンバーが変装してそれを再現しているのもくすっとした。 最後の推理も、見ている間に違和感は感じず、なるほどと思わされるものだった。 残念なのは、ドラマの時間の短さかもしれない。 麦酒の家の冒険では、推理にさまざまな枝葉があり、それがたまに交差する楽しさがあった。 しかし、短時間だからか、正解と異なる枝はすぐに切られ、わりと紆余曲折なく真相にたどりついてしまう。 せっかく他の場所にもう一人推理するものがいたのにリンクが薄かったのも残念だ。 (ある意味、そのリンクを期待してミスリードされたのは面白かった) 本当に、このドラマは次回1時間枠で作ってほしいと思う。 作家さんがきついなら、他の作家も動員して同じテイストでボリュームを増やして、ストーリーを構築してほしい

ゲームはハードの呪縛ではなくソフトの呪縛を作るべきだ

 僕はファミコン世代だ。 カセットを買って挿せば違うゲーム空間で遊ばせてくれる素晴らしいハードウェアだ。 しかし、それはソフトウェアから見た呪縛でもある。 そのハードウェアで許容される範囲でしか表現ができないからだ。 ライセンス料なども考えると、さらにえぐい牢獄にソフトウェアはつながれていたことだろう。 もちろん、プレイヤーは、カセットを入れ替えるだけで様々な世界で遊べる楽しさを享受していた。 その点で、ハードウェアが優位に立っているべきなのかもしれない。 しかし、ハードウェアが変わるたびに、今までのソフト媒体がゴミになる。 とても悲しい。 ファミコンが出た80年代は、パソコンはとても高価で複雑なものだった。 しかし、今はパソコンでゲームをする人も多い。 そろそろ、ハードの檻に入れられたゲームソフトから、ゲームがハードを指定する時代になるべきだと思う。 steam は、PC に求める要求スペックがまちまちで難しいかもしれない。 それでも、とても良い選択肢の登場だと思う。 CERO という、よくわからないが、そのゲームをプレイしてよい対象年齢を表示するものが当たり前になっている。 それと同じように、A,B,C,D,E程度のランク分けで、ソフトを販売できるように変革すれば、プレイヤーはハードウェアの呪縛に縛られず、使うハードウェアが変わっても楽しめるよりよい時代になるのではないかと思う。 フラフープ大のリングを操作したり、リモコンを振るような、ゲームパッドとは違うコントローラを売りにしているハードウェアは有用だと思う。 昔も、銃の射撃をまねたものや、9マスの上で足踏みするコントローラがあったのを思い出す。 それらのユニークなコントローラはハードウェアに縛られていた。~専用と。 しかし、USB が当たり前になった今、コントローラはコントローラで作り USB でやればいい。 一つのゲーム機としたハードウェアで固める必要はない。 ソフトウェアもハードウェアに縛られず、ハードウェアへの要求スペックをさきほどのA,B,C,D,E程度のランク分けで済ませて、ゲーム機や PC などでそれ自身の対応しているランクを表示すればよいと思う。 必要なコントローラがあれば、それだけ USB 機器として買えばよい。 あまりに複雑と思えば、きっとそれを教えてくれる無料サイトや商売ができるはずだ。