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5月, 2024の投稿を表示しています

映画「シャイロックの子供たち」銀行のどろどろをコミカルに描きつつハラハラ人情あり

 この映画は、真面目に生きて苦しんでいる人に見てほしいと思った。 私だって、真面目に生きているつもりだ。 しかし、真面目に生きるとは何か?ルールを守ればよいのか?義理を通せばよいのか?そんな見えないものに苦しめられて生きることは真面目とは言わないのではないかと感じた映画だった。 ※もちろん悪いことをすることを奨励しているわけではないし、許されるべきではない。せっぱつまっていたら、視野を広げる良い機会になるかもと思っただけだ。 画像引用:「 シャイロックの子供たち 」 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0C54LLJ7K 「不適切にもほどがある」というドラマが楽しくて、阿部サダヲのにわかファン状態だった私が、他のキャストも好きなのでアマゾンプライムで無料で見た作品なのだが、2時間2分という長さ以外はとてもよい作品だった。 (もちろん、見ている間は飽きることはなかった) 1円でも帳尻があわなければ、残業してでもその帳尻を合わせると聞いたことがある程度の知識だが、金貸しというジャンルで見ればいろいろと法的に危ういことがあったり、営業の世界も他の業種と同じく体育会系の血反吐をはくような世界なのだなとおもった。 (私的には、無茶な営業の契約を守るために血反吐を履く開発者たちがいることも忘れてはいけない) ~ここからはネタバレがあるかもしれない~ ある銀行のルーキーが汚い取引相手に触れて堕落していく、最初はそんな出だしだ。 そして、それとはまったく別の方で動き出した手続きが、ある銀行支店の大きな犯罪行為を暴き出す。そういった流れだ。 それぞれの俳優(表現をわけたくないので俳優に女優も含みます)たちの演技や、それぞれの立ち位置を際立たせる演出も良かった。 1つ前にみた法廷OOという映画は、レビューは星4のくせにゴミみたいなストーリーに、うるさかったり退屈だったりする展開だったが、今回のは、本当にそれぞれがうまく調整をしているかんじだった。 哲太さんだけ役柄上こわかったかんじはあるが、あーいう人も営業の上にはいるんだろうなと思った。 ここから重要だ。 冒頭に書いた、真面目に生きるとは何か。 別にこの映画はそんな大それたことを言うものではないと思う。 ちょっとオーバーに書いた。 しかし、ラストになるに従い、いろいろな人たちの顛末が明か

アマプラでなぜか低評価の名作過ぎるミステリー「ある閉ざされた雪の山荘で(映画 2004)」

 「ある閉ざされた雪の山荘で」 https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0CVW6LPZX このタイトルを昔楽しんだ読者も多いと思う。 もちろん、30年近く前のものだから私も記憶はあまり残っていないのだが、それでも良くない印象は残っていない。 某トラベルミステリー作家が「私でも本格推理なんてやる気になれば書ける」と巻末で豪語しているのを呆れて読んでいた(大物だから出版社も簡単に首をふったのか?と思うひどすぎる出来)などは、すぐに「あー、あれはひどい作品だった」と思いだせるが、少なくともこのタイトルについては、そんな記憶は呼び起こされないし、「これだよこれ!」とわくわくして書店で買った覚えがある。 今回の作品は、雪の山荘ではない。 それはすぐに知ることになるのだが、30年前に読んだ作品がどうだったかはわからなかった。 原作は古いが 2024 年の新作ということもあり、スマホが出てきたり、副流煙だめ?とか今ならではな会話も多いが、レビューで読んだようなひどさは感じなかった。 見て良かったと思った後に、星5つ中3つで1つの評価も目立つレビューを見ると、どっかのライバルがおとしめるために、金はらって悪いレビューかかせてるのかなとおもったくらいだ。 とにかく、この作品は、最後まで面白い。 終わった後も、もう一回みればさらに何かがわかるかもという気持ちにいざなう。 この映画は、本格推理を読んだことがあり、それを楽しめた人には絶対おすすめしたい。 !!!ここからはネタバレがあるかもしれない!!! 劇団のオーディションという形で集められた7人の役者。 彼らは4日間を、ある山荘で過ごす。 最初から、ここでの4日間に起きた事件の謎を解いたものを主役にするという変わった話だが、役者として売れるために懸命な若者たちは、それにのる。 そして、起きる殺人劇。 しかし、それは昨中劇のようなもので、本物ではなく、偽物だと最初に植え付けられたオーディションの舞台として話は展開していく。 レビューには、こんなちょっとした館でそんなポンポン殺人がおきるわけないとかいうやつがいるが、犯人はそれを起こす気だし、それを欺くために、事件に翻弄される舞台によるオーディションという霧をただよわせているのだ。 そんなこともわからずに星1~3をつけるものがいることで、この作品