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16bitセンセーション なぜドラマはクライマックスを望むのか

始めにいっておきたいが、今回のブログ記事は、否定が多いかもしれない。
しかし、私はアニメ「16bitセンセーション」を楽しく見ているものだ。

テレビアニメ『16bitセンセーション ANOTHER LAYER』公式サイト - https://16bitsensation-al.com/


ここからはネタバレがあるかもしれない。

物語というものは、桃太郎が仲間を見つけて鬼ヶ島で懸命に戦いをするものをはじめ、クライマックスに何かシリアスさや懸命さを演出するものが多い。
もちろん、シンデレラ(これも原作はかなりEDがえぐいらしいが)のように最初つらくて、だんだんハッピーエンドなものもある。
日本の昭和の名作といわれるドラマには不幸から始まり少しよくなり最後にまた不幸で終わる私にとっては見たくもない展開も多い。
どちらにせよ、起承転結がある。それが物語なのかもしれないが、私は必ずしも転結がなくても良いと思う。

16bitセンセーションの 13 話をみてがっかりしたのだ。
少なくとも未来に移動する前までは私はわくわくしてみていた。
それは、昔の和室の部屋に机をおいて今では古いPCでゲームを数人で開発する姿に浪漫や望郷のようなものを感じたからだ。

もちろん、今の子がみれば、なんだあのバカでかいディスプレイはと思ったりするのかもしれないが、懐かしかった。
アニメの元となる漫画では、その辺の時代がよく描かれているようなので、できたらそちらもアニメ化してもらえるとうれしい。

私が残念に思ったのは、私が気に入る時代のシーンが過ぎ去り、異なるシーンに移行するからだ。
しかし、これは私だけの問題かもしれない。

これは RPG の宿命に似ている。
RPG は役割を演じるゲームだ。
タイムスリップして何度も過去に戻れる設定などの特殊な条件を除けば、物語は展開していかなければ読者を楽しくさせることはできないのかもしれない。

昔はそれが当然だったし、DQ3 などを一生懸命やっていたころは、イベントが始まるとわくわくしたものだ。
そして、最後にラスボスを倒す。それほどの熱意があった。

しかし、今は変化が疲れる。
別の考えでいえば、心地よいシーンをずっとみていたい。

ゲームでも、過去のステージをやり直せるものがあるが、それのほうが好きになってきた。

話を急に戻すが、アニメやドラマについても同じことがいえる。
心地よいシーンだけをずっと見ていたいのだ。
もちろん、変化は必要だ。

しかし、前半は村人の困りごとを解決してのんびりやっていたのに、だんだんとシリアスになり強大な敵と決戦をする、そういったものが本当に物語には必要なのか?

それは物語の呪いではないのか?

ずっと心地よいものをみせていく、そんな物語でもよいのではないか。

自慢ではないが、キララ信者という呼称が出る前から、私は4コマ漫画が好きだった。
それは優しく、ほのぼのとした世界が延々と続くからだ。
※10歳以上年上の上司の方はさらに信者の方もいたので、先達ははるか前からいます。
※今は逆に4コマ漫画は買っていません。

私は、たぶん、シリアスに変わるのが嫌いなのだ。
もちろん、そういったものが好きな人は、そういったものを作り、共感するファンに商いをすればよいと思う。

しかし、ちょっとずつ変化はあっても、嵐はこない、せいぜい曇り空程度の天気の下で冒険をするのが好きな子もいるのだ。

16bitセンセーションは好きな作品に間違いはないが、13話は9割楽しくなかった。
まもるくんが、まもるくんらしい戦い方をするシーンが面白かっただけだ。
展開についても興味がない。たぶん、主人公が新たに作ったゲームで世界線を塗り替えておわるのかな、ちょっとしたリグレットを分かれた世界線の人に向けて、と思う。(はずれているかもしれない)

確かに、話にオチは必要だと思う。
芸人のようなオチはだせなくても、これで話はおしまいですよ、という感情にさせるものが話には必要かもしれない。

だけれども、面白いものは、面白い状態を維持してもよいのではないか。
ボボボーボ・ボーボボなども好きだ。
もっとゆったりとした日常系も飽きてはくるが好きだし、見やすい。

逆に、私の主観では、クライマックスのある冒険ものなどは、その一瞬の感動は刻まれるが、またもう一度時間をかけてみようとは思わない。

その刻まれたものだけで十分おなかがいっぱいだし、またみるのは疲れるし、その印象が強くゴール(クライマックス)がわかっているものを見るのがつまらないからだ。
クライマックスというものは、山の頂のように遠くからもわかるが、一度のぼればもう登らなくてもよいし、十分にわかっていると満足してしまうものかもしれない(登山者ではないので山のたとえは寛容にみてほしい)。

これは完全に好みや度合の問題だろう。

だけど、作っている作品を無理やりクライマックスに持ち上げていくのは、誰が喜ぶのだろう。
それはファンではなく、常識的に値踏みするクライアントではないか。

ドラマは感情を動かすものだが、最終回に向けて加速してテンションをあげなくても、心地よい揺らぎを得られる。それが最終回だとしても、逆に、ふと数か月後にまた見たくなる。それが日常系の魅力だ。

もちろん、そのような日常系もたくさんあるぞといわれれば、私が知らない作品もいっぱいあるのだろう。
それに日常系じゃなくても、例えば16bitセンセーションなら、ゲームの開発現場(現実は地味で地獄かもしれないのでそこはよしなに)を延々と見せる展開のほうが私は期待できる(マニアックすぎるのはついていけないけど)。

しかし、アニメ化やドラマ化がされると、最後は盛り上がるように最終章などといっているものが多い。

私に言わせれば、最終章は制作委員会の自慰のようなものだ。

作品にもよるが、普段の風景が良い作品ならば、そのまま次回に続くように終わらせても良いと思うのだ。

私が最近よいとおもったミステリードラマに「真相は耳の中」があるが、あれも最初から最終話の2話目より前まではよかった。
途中で、あ、こいつラスボスだなというのはバレバレだったが、それでもその中盤は楽しめた。

しかし、どうしても放送されるアニメやドラマは最後に、いきがる、それで作品の持ち味をつぶしてしまうことがあるとおもう。

これは構造的なパワハラによる生成アルゴリズムなのかもしれない。

しかし、ぬるま湯のままではじまってぬるま湯のままで終わる、そんなアニメやドラマが多くてもよいのではないか。
最終章などを飾る必要はそんなにないと思う。
当たり前に始まって、ふわっと終わる。その次回作を期待する。そういうものが増えてほしい。

これからはテレビよりもネットのドラマが発展すると思っている。
そうなったら、ゲームのDLCのように、あのシーンの別の話や詳細を語るものを個人の好みで買えるようになるかもしれない。
私はそんなぬるま湯が注がれる器ができるのを期待している。

最終回だからといってステレオタイプにかっこをつけさせるな。
クライマックスが似合わない作品や、それを望む読者もいる。、と思うよ。

1時間後追記:

今、16bitセンセーションの2話目をみてるけど、ゲーム開発とノスタルジーがまざって最高だった。
これをずっとみてろって?
それはさすがにあきるんだよね。

コメント

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