スキップしてメイン コンテンツに移動

嘘解きレトリックは今年一番心地よいミステリー

 月9で昭和初年を舞台にしたドラマが出るとは、90年代には思いもしなかった

「嘘解きレトリック」は、嘘がわかってしまう女性と、売れないながらも名推理の探偵のコンビのミステリードラマだ。

最初に言っておくと、ミステリーとして最高だ!というわけではない。

しかし、ミステリーとしての気になる矛盾点がなく、見ている間も、見た後も心地よい気持ちになれる、ミステリーファンの清涼剤としては間違いなくここ数年で一番のドラマだ。

1話目のでだし3分は、嘘を嘘とわかってしまう少女やその家族のつらいシーンが出てくる。
ここで、つらい気持ちになるのをぐっとこらえると、心地の良い時間に入れるので我慢してほしい(たまに回想シーンはあるが数秒の我慢だ)。

昭和初年は、ポンプで家の前の井戸水をくんで生活して、テレビや広告のかわりにチンドン屋が街を練り歩くような、着物が似合う時代だった。
もちろん、今と同じく粗野なものもいる。

彼女は、奉公?のためか10代のうちに実家を出る。
そして、ある町で、行き倒れになる寸前に、仕事がない探偵と、その面倒見役のような警官と出会う。

彼女は、結局、食事を出してくれた料理屋のとなりの探偵の事務所に住むことになる。

ここからが面白い。

彼女は超能力ともいえる感覚で嘘を見抜く。そして、その料理屋の子供の小さな優しい嘘を見抜く。
それとは別に探偵は、観察力、推理力で、別の方向からその子供の違和感に気づく。

そして、人命にかかわる事件を二人で解決する。
また、彼女が嘘を見抜く能力で苦しんでいることを、鋭い探偵が優しく見抜きフォローしてうまくつじつまをあわせるところも見どころだ。

彼女の超能力のような嘘を見破る能力は、ミステリーとして異質ではあるが、それを包み込む良いストーリー・演出で、良いミステリードラマの素材としてうまく使われるのが、とても心地よい。
※筆者が大好きな「麦酒の家の冒険」の著者の「神麻嗣子の超能力事件簿」シリーズも面白いです。

へたをしたら、こんなのオカルトまじりでミステリーではないといいかねない、設定だけれども、それをとてもうまくミステリーに昇華しているのだ。
少なくとも私はそう訴えたい。

そのあとに続く、資産家令嬢誘拐事件も、「この人が話していることは嘘です」というエフェクトでキラキラとその周りが光るので、嘘をついていることがわかるのだけれども、それを察しのよい探偵がすべて把握したうえで、その超能力を明かして彼女を傷つけないように、うまく謎解きをすることで、超能力さえもミステリーのピースの一部になっているのが素晴らしい。

また、演者たちの良さ、個人的には昔ながらのロケセットの感じがある街や店の舞台背景もよかった。

これはミステリードラマであり、人情ドラマなのだと思った。

ドラゴン桜第2シーズンのドラマを見た方にはご存じの方が、主人公の一人なのだけれども、あの時も嫌われ者は演技がうまいのだろうと思ってみていたが、案の定、まったく異なる役でも心地よく見られた。もちろん、ダブル主演?の助手の女優もかわいく、それでいて人を傷つける嘘を許せないときの変わりようなどが、うるさくなくドラマの雰囲気にとけこんでいて心地よかった。

超能力などは混ざっているが、刑事ドラマになってしまった相棒よりも、こちらの展開の方がわくわくしてみれた。
喧嘩をうりたくはないが、相棒には10年以上がっかりさせられているので、許してほしい(十数話に1回はよいのもあるが初回のころとは打率が違いすぎる)。


これを見る前に、あるニュースで小粒ときいていたが、愛がどうだのとしかいわないふわっとしたやつよりも、私としては質量の大きいドラマとして見られた。
それは、もちろんミステリーとして違和感を感じない丁寧さもあるが、超能力もふくめてズルだと思わせない演出や、演者の心地よい演技、ストーリーの気持ちの良い流れが感じられた。

とてもうまくまとめられたミステリーとして楽しめる温かいドラマなのだといいたい。

第3話も楽しみだ。

コメント

このブログの人気の投稿

QTableView で表を表示してみる

タイトルは駄洒落を狙っているわけではありません。 こんばんわ SakuraCrowd です。 今回は今作っているソフトの経過報告です。 最近のブログのパターンは、 「XXX作ったよ。これがスクリーンショットね。あとこんなこと思ったよ。」 という流れですが、 今日はできていないソフトの部分的な話なので、 いつもよりもプログラムちっくな話になると思います。(´Ծ_Ծ´)メガネノトキハマジメブッテル QTableView は GUIライブラリ Qt のクラスです。 それを Python で使うための PySide というライブラリを使っています。 某表計算ソフト っぽい表の GUI です。 このデータの日付が 09/01 なのでおそらくその日に   QTableView 使うぞ!(`・ω・´) とサンプルデータを作ったのでしょう。 Qt Designer という GUI エディタを使うとポトペタでウィンドウを設計できます。 選択できる GUI の中に QTableView と QTableWidget があります。 どちらも上のような表の GUI です。 QTableWidget は 簡単 に値をいれたりできます。 Qt Designer 上で直接編集 することができるので、 サンプルの表を簡単に作ることができます。 それに対して、 QTableView は Qt Designer 上では値を編集できません。たぶん。 QTableView の強みは MVC の構造 を使えることです。 名前のとおり QTableView は View です。 これにデータを管理している Model オブジェクトを設定して使います。 Model クラスを作る手間がかかりますが、 GUI の細かな操作をしなくても Model に応じた表を表示してくれます。 Model は QAbstractTableModel を 継承 して作ります。 コンストラクタで基底クラスの処理を呼び出し、いくつかの純粋仮想関数をオーバーライドします。 def __init__ ( self , parent= None , *args):...

HSPで画像の重ね合わせをしてみた

あいにくの曇り空だったが、 スーパームーン を少し見ることができた。 なんとなくだが、月明かりがいつもよりも強い気がする。 中秋の名月とほぼ同時に月が地球に 接近するのは稀らしいので何かありがたい(-人-) 先週ブログを書いていたときに、 ハロウィン にちなんだゲームを作りたいなー と思っていて、ふわっとした企画を考えて、少し作り始めた。 まだできるかどうかわからないけど、初めて HSP で絵を出せたのがうれしいのでブログを書いてみる。 HSP 自体はだいぶ前から知っていて、ちょっとしたGUIのツールを作ったりしていた。 GUIアプリケーションをここまで短く実装できる言語は自分の中ではこれが一番だと思う。 もっと短くできるかもしれないが、ビギナーな私でもこのくらい短くかける。 screen 0, 160, 64 // ウィンドウ作成 button "greet", *OnGreet // ボタン作成&イベント関連付け stop *OnGreet // イベント dialog "Hello!" stop バージョンアップして今では WebGL や  iOS や Android でも実行できる。 そのときは HSP3Dish という環境を使うために  #include "hsp3dish.as"  でスクリプトを読み込む。  参照: HSP3Dish プログラミングマニュアル・基本仕様ガイド 制限として、拡張プラグインやCOM/Variant型や外部DLL呼び出しやモジュール変数については未サポートのようだ。 ゲームでスプライトを用いるため es_set などのスプライト用の関数を使いたかったが、これは hspdx という拡張プラグインなので HSP3Dish には対応していないと思う。 そんな理由から、スプライト系の処理を自作しようと思う。 先週ちまちまとドット絵を描いたので、それを HSP のウィンドウに描画してみた。 なんかドット絵を作っている最中は、わりと良く思えたのに、 ウィンドウに出してみると何か微妙 (´・ω・`) ちなみに、キャラは4コマにも描いている大砲ゲーム「お団子キャノン」に出てくるキャラクターだ。 キャラの...

LibreOffice Writer 文書の差分 (WinMerge x TortoiseGit) + 社畜PCの原因と対策

お久しぶりです。皆様におかれましてはお風邪などをひかれてはいませんでしょうか。 春と秋だけあればいいのにヽ(`Д´)ノとつい思ってしまう SakuraCrowd です。 今日はいつものような製作日記ではなく、ちょっとした役立つメモを書きました。 タイトルにもあるとおり、 TortoiseGit への WinMerge の導入の仕方です。 今まではソースコードくらいしか差分で確認しなかったので、 TortoiseGit 標準の Diff ツールで問題なかったのですが、 LibreOffice の Writer が最近自分の中で便利だと話題になっていて、それを差分表示するためにちょっと調べてみました。 #Writer は、文章書いて、ちょっと絵をいれたり表を作るのに便利だと思います。 #リッチテキストのエディタを探していて、これが一番よさそうな気がしたので使ってます。 それとブログを書くときはあまり長く書かないつもりだった、 Win7 PC が社畜PCになってしまった際の原因と対策も後半に書きました。割と有用な情報かもしれませんので、時間がありましたらご覧下さい。 まずは TortoiseGit で Writer の odt ファイルを管理して、差分も普通に表示させる方法です。 WinMerge(+plugin) 導入手順 すでに TortoiseGit はインストールしてある前提ではなします。 1.信頼と実績の窓の杜様から WinMerge 日本語版をダウンロードします。 WinMerge - 窓の杜ライブラリ 私の PC は 64 ビット版なのでそちらを選びました。 2.WinMerge をインストールします。 フォルダを指定し普通にインストールできます。 インストール直前の設定で TortoiseGit をチェックしておくと自動的に TortoiseGit の利用する Diff ツールの設定を置き換えてくれるようです。 これの設定は TortoiseGit の設定の Diff ツールの項目で確認できます。 3.LibreOffice Writer のファイルを読むためのプラグインをダウンロードします。 ぐぐって出てくる英語版のDLサイトは応答がなかったりしましたが、日本...