今まで数回ツイッターで感想を述べてきましたが、休眠状態だった Blogger のサイトで private なブログを書くことにしたので、こちらに書きます。ツイッターにはその通知をのせます。
最初、評論家気取りでうだうだとうざい言い回しをしたり御託を並べる自分がいました。
ツイッターは文字数が制限されているからこと端的に言えたのだと思います。
だから、なるべくツイーターで書いている気分で改めて書きます。
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相棒 21-14 「まばたきの叫び」感想
社会的な事件を起こした男が出所する。
しかし、その身勝手な犯人に天罰が下ったかのように彼は体を動かせない病にかかってしまう。
それを介護するのは、獄中結婚した奥さんと雇いのヘルパー。
そこで起きる強盗殺人。しんだのはヘルパーさん。
実はヘルパーさんを狙った犯行なのではと中盤で遅ればせながら推理を浅く広げる亀山君を数秒見つめる右京さんの視線が印象的だった。
事件を調べていくと、過去の社会的な事件に翻弄された人たちが浮き出てくる。
ここからはネタバレになるので詳細は書かないけど、怨みを軽犯罪(推奨しない)でごまかし踏みとどまろうとする人など、被害者の関係者たちの気持ちを代弁するようなシーンがいくつか見られた。
私はこういう人間ドラマをミステリーとして評価したくないのだけど、ある関係者の持つ動機と一致しない行動、それを本人もまだ気づいていないといった感じの感情の吐露、そこがとても輝いて見えた。
本格推理ではどうしてもパズル的になってしまうこともある。
むしろそれでいいとさえ思う。
動機でさえもパズルのピースの一つで、それなりの形が角度を変えて驚きを交えて出てくるだけて十分だとさえ思っている。
だけど、今回のその動機と一致しない行動、それが何とも面白いとは思わないけど興味深く感じました。
捜一トリオの名前がそれぞれ呼ばれるのも良かったです。
顔芸が鍛えられるポジションなのかなと最近は思いますが、新しいトリオの関係性が少し強くなった感じで今後も3人のパワーバランスを見るのが楽しみです。
特に芹沢さんがいずもーという呼び方は独特な響きがあって、良かったです。
悪態で世間を挑発しながらも生き残った彼は、妻にどんな感情を持っているのか。
彼女はどんな感情を表に出して生きていくことを選ぶのか。
語られない部分が印象的に光る作品だと思いました。
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なんか、ツイッターじゃなくこっちに書くとなると、肩ひじはってしまっていて嫌です。
しかし、数回書いていたら少しフランクになるかな。
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