スキップしてメイン コンテンツに移動

HSPでマップをスクロールさせてみた

先日は、アニメーションするスプライトを作ってマップをうろちょろさせました。
今回は、そのマップをスクロールする機能を実装しました。


テスト用のアプリケーションでは、スプライトではなく円を塗りつぶしたものを移動させています。

そんなに大きくないマップですが、スクロールすると広く感じたり探検気分がでてきた気がします。
スクロールってわくわくするね₍₍ (ง `・ω・´ )ว ⁾⁾

スクロールの処理の概要


赤線の枠は、フレームと呼んでいます。
フレームはスクロール機能の設定値で、この枠からはみ出す場合にスクロールします。
追跡対象が枠の中で移動している間はスクロールはしません。
ただし、スクロールの範囲はマップ画像の範囲内です。

描画処理は前回書いたとおり、背景、キャラ、前景の順番で描いています。

描画のあとで、キー入力に応じて、キャラの移動先を決めます。
障害物があれば移動はしません。

障害物の判定


障害物の判定は、次のような当たり判定用の画像の色情報で決めています。
移動先の座標の色を取得して、色が黒でなければ移動します。
HSP には pget という色を取得する関数がありますが、
それより高速に行う方法が紹介されていたので、そちらを試してみました。
参照:buffer上の特定の1色の座標(1点)の高速検索方法は? - HSPTV!掲示板

mref bufVram, 66
で、変数に操作中のウィンドウの画像が割り当てられます。
あとは、 peek を使って bufVram の色情報へアクセスします。


idxVram = ((heightBuffer - y - 1) * widthBuffer + x) * 3
_b = peek(bufVram, idxVram + 0)
_g = peek(bufVram, idxVram + 1)
_r = peek(bufVram, idxVram + 2)

widthBuffer, heightBuffer はウィンドウのサイズです。
VRAM はボトムアップの 24bit ビットマップ形式になっています。
 参照:VRAMデータについて - HSPTV!掲示板

当たり判定用の画像は、だいぶ雑なので壁に少しのめりこんでしまいました。
このあたりは、今後微調整していこうと思います。

スプライトの描画順の改善


そういえば、スプライトの機能のテストをしていて、あれからひとつ改良しました。

キャラが複数重なる場合、手前にいるキャラをあとで描画する必要があります。
そのために、キャラの Y 軸の座標の値でキャラをソートする処理を実装しました。
これについては、 HSP の wiki で提供されているヒープソートの処理を参考にしました。
 参照:Module/ヒープソート - HSP開発wiki

Y軸の座標の値が小さいものから昇順で描画することで、違和感なくキャラを重ねられるようになりました。

予定


次回は、スプライトの機能と今回のスクロールの機能をあわせて、複数のキャラが移動しているマップをスクロールしながら移動したいと思います。
キャラももうちょっと種類を増やしたり、かわいくしたりしたいです。

コメント

このブログの人気の投稿

QTableView で表を表示してみる

タイトルは駄洒落を狙っているわけではありません。 こんばんわ SakuraCrowd です。 今回は今作っているソフトの経過報告です。 最近のブログのパターンは、 「XXX作ったよ。これがスクリーンショットね。あとこんなこと思ったよ。」 という流れですが、 今日はできていないソフトの部分的な話なので、 いつもよりもプログラムちっくな話になると思います。(´Ծ_Ծ´)メガネノトキハマジメブッテル QTableView は GUIライブラリ Qt のクラスです。 それを Python で使うための PySide というライブラリを使っています。 某表計算ソフト っぽい表の GUI です。 このデータの日付が 09/01 なのでおそらくその日に   QTableView 使うぞ!(`・ω・´) とサンプルデータを作ったのでしょう。 Qt Designer という GUI エディタを使うとポトペタでウィンドウを設計できます。 選択できる GUI の中に QTableView と QTableWidget があります。 どちらも上のような表の GUI です。 QTableWidget は 簡単 に値をいれたりできます。 Qt Designer 上で直接編集 することができるので、 サンプルの表を簡単に作ることができます。 それに対して、 QTableView は Qt Designer 上では値を編集できません。たぶん。 QTableView の強みは MVC の構造 を使えることです。 名前のとおり QTableView は View です。 これにデータを管理している Model オブジェクトを設定して使います。 Model クラスを作る手間がかかりますが、 GUI の細かな操作をしなくても Model に応じた表を表示してくれます。 Model は QAbstractTableModel を 継承 して作ります。 コンストラクタで基底クラスの処理を呼び出し、いくつかの純粋仮想関数をオーバーライドします。 def __init__ ( self , parent= None , *args):

LibreOffice Writer 文書の差分 (WinMerge x TortoiseGit) + 社畜PCの原因と対策

お久しぶりです。皆様におかれましてはお風邪などをひかれてはいませんでしょうか。 春と秋だけあればいいのにヽ(`Д´)ノとつい思ってしまう SakuraCrowd です。 今日はいつものような製作日記ではなく、ちょっとした役立つメモを書きました。 タイトルにもあるとおり、 TortoiseGit への WinMerge の導入の仕方です。 今まではソースコードくらいしか差分で確認しなかったので、 TortoiseGit 標準の Diff ツールで問題なかったのですが、 LibreOffice の Writer が最近自分の中で便利だと話題になっていて、それを差分表示するためにちょっと調べてみました。 #Writer は、文章書いて、ちょっと絵をいれたり表を作るのに便利だと思います。 #リッチテキストのエディタを探していて、これが一番よさそうな気がしたので使ってます。 それとブログを書くときはあまり長く書かないつもりだった、 Win7 PC が社畜PCになってしまった際の原因と対策も後半に書きました。割と有用な情報かもしれませんので、時間がありましたらご覧下さい。 まずは TortoiseGit で Writer の odt ファイルを管理して、差分も普通に表示させる方法です。 WinMerge(+plugin) 導入手順 すでに TortoiseGit はインストールしてある前提ではなします。 1.信頼と実績の窓の杜様から WinMerge 日本語版をダウンロードします。 WinMerge - 窓の杜ライブラリ 私の PC は 64 ビット版なのでそちらを選びました。 2.WinMerge をインストールします。 フォルダを指定し普通にインストールできます。 インストール直前の設定で TortoiseGit をチェックしておくと自動的に TortoiseGit の利用する Diff ツールの設定を置き換えてくれるようです。 これの設定は TortoiseGit の設定の Diff ツールの項目で確認できます。 3.LibreOffice Writer のファイルを読むためのプラグインをダウンロードします。 ぐぐって出てくる英語版のDLサイトは応答がなかったりしましたが、日本語版は大

QWidget の選択時のデザインを CSS で変える方法

ひさびさに書きやすいネタができたので、1ヶ月ぶりくらいに書きます。 ここ1ヶ月の作業内容 タイトルのとおりなのですが、 テーマがいきなりマニアックでとまどったり、 デスチェリー農場の続編はどうしたんだよおおおお! とか新作を楽しみにしている生命が宇宙のどこかにいるかもしれないので あらかじめ書いておくと、 ここ1ヶ月は日記ソフトを作ろうと python + pyside + sqlite の勉強をしていました。 勉強というか、ウィンドウ起動から初めて、 GUI をせっせと作ったり、ファイル保存と復元を作ったりしてます。 Copy & Paste や Redo/Undo など未実装の処理も多くあります。 今回は、タブ遷移とかクリックで選択されたウィジェットの、 背景色が変わるとか、 枠線が出るとか そんな設定を CSS で実現します。 PySide と CSS について PySide は前も Raspberry Pi 2 で使う mount コマンドの GUI ツールで使いました。 Python の GUI フレームワークです。 さすがに HSP ほど簡単にウィンドウを出すことはできませんが、 かなり楽だし、 GUI の種類や機能もかなり充実しています。 ある程度 GUI を作っていて、 こんな露骨なウィンドウだと受けが悪いんじゃないかな と思いました。 なんか今っぽいおしゃれなデザインにしたい。 そんな誘惑にかられて調べていると、 CSS でお手軽にデザインを変更 できることがわかりました。 QWidget 派生のオブジェクトを作る際に、 setStyleSheet(str_css)で css を読み込ませることで簡単に実現できます。 次の例では file.css というファイルに書いた css を QWidget 派生クラスのオブジェクトに読み込ませます。 # css の読み込み with open("file.css","r") as f:     self.setStyleSheet("".join(f.readlines())) いろいろな G