濃い独特の雰囲気ではあったけれど、ものすごく良い時間を過ごさせてもらいました。
推理小説家に招かれた孤島で起きる事件。
https://tver.jp/episodes/ep6iwwhc0c
| 上記 URL の Tver のSNSカード画像 相棒 season24 元日スペシャル 第10話「フィナーレ」より |
これだけでも、とても期待しつつ、でもスペシャルだから途中で形骸化するのかと不安な気持ちで見ました。
いえ、それは、嘘です。期待して見続けました。そして、最後まで楽しんで見させてもらいました。
毎年正月なんて、良いことはひとつもないと思っていますが、今回は、この相棒 SP を見られたことがイレギュラーでした。
段田安則さんと水谷豊さんを見て、昔たのしくみていた探偵事務所シリーズを思い出しました。
なんで杉下右京を招いたのかという話のときには、土曜ワイド時代の縁故ではと心の中で揶揄しました。
探偵事務所も考えると、すこしベタベタな探偵ドラマという感じでしたが、そういうのを好まれるタッグなのではないかと今回のを見させていただいて勘繰り、裏でのやりとりを妄想して楽しい気分になりました。
最初のクリスマスシーズンの優雅なホテルの雰囲気も、事件が起きて混乱する人や、ありがちな悪天候による孤立化。
ベタベタな展開も「これでいいんだよなぁ」と思います。
それは、きっと、ただベタベタな展開なのではなく、きちんと伏線がはりめぐらされていて、役者の方たちが視聴しやすい居心地の良い演技をしてくださったからだと思います。
ちょっと、いつもよりも感情の起伏が露骨だったり、少しコメディっぽくした雰囲気はありあましたが、全員でこのクリスマスの孤島の事件の雰囲気を作り上げてくださっていると勝手に感じて、すごいなと思いました。
幼稚と言われれば、そういった雰囲気はありますが、私は、こういった作られた限定空間での話が好きなので、そのちょっとオーバーな感情のやりとりも、心地よかったです。
途中のさまざまな人たちの少しおどけた演技も、今回の雰囲気にあっていて本当によかったです。
しいて言えば、見立て殺人はもう少し意味合いを深めて3時間 SP とかで見たかったです。
それでも、最後にその見立ての道具が意外なところにもあったことはとても心が躍りました。
ホテルでの最初の事件は、部屋の捜索で出てきたヒントから、おそらくそうだろうと予測できました。
しかし、そのあとの事件は、僕は翻弄されて楽しむことができました。
かといって、完全に腑が落ちたかというとそうではなく、犯人ならば、あの場所で起きることを予期して別のものを準備しておくことができたのではないかなという疑念はありますが、別のものをもっていたら、怪しまれるのかなと思いました。
キャスト的に最初から怪しいと思っていた人が、本当に疑われて、あー、これで夢も覚めるのかなとおもったら、きちんとそこは盛り上げる要素として扱っていたところはほっとしました。
そういった疑念はあったし、ゴーストスケープのふるまいが、事件前に即興で仕立てたものにしては振る舞いがうますぎる気はしました。
そのような多少の疑念は残りますが、そこは、犯人の動機が杉下右京の存在自体に対するアンチテーゼとして訴えられていて、納得させられた気分でした。
ダークナイトとのつながりも、うまく活かされていて気持ちよかったです。
最近の杉下さんは、聖人君子すぎて、そのせいで杉下右京というキャラクターを封じられている気がしていたのですが、今回の作品の最初では、それを強引に昔の杉下右京に戻した感じがして懐かしかったです。
結局、最後には、その誤解がとけ、また聖人君子に戻っていたのは少し残念です。
本当に、このスペシャルは、本格推理が好きな人には好ましい雰囲気で最後まで作られているので、また、この雰囲気に浸りたくなった時に見たいと思います。
長文の駄文ですが、思ったことが消える前に、いっきに書き残します。
相棒のような作品の試験場として土曜ワイド劇場が復活して、毎週ミステリーファンがさくっと楽しめたらいいな。年末に気合の入った2時間サスペンスを出すのも好きでした。
冬になるとポワロのクリスマスを見たくなるように、この作品もまたゆっくりと暖かい部屋で見られたらと思います。
良い時間をありがとうございます。
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